Indexing Todayを作るにあたってGoogleのIndexing APIを勉強したので、あらためてIndexing APIを実行するためのサンプルプログラムを書き残します。
はじめに
GoogleのIndexing APIを実行可能な形でソースコードを提示します。
いろんな要素を取り除きシンプルにIndexing APIを実行するコードにします。送信するURLを揃えたり、エラーになったときの処理は省いていますので、実際に作るときには周辺を固めるロジックを組み立ててください。
まずは、実績のあるPHPでプログラムです。
https://github.com/kanaxx/indexing-api-sample
使うもの
今回使うのはこれです。
- PHP8
- Composer
- Google API ライブラリ
- Guzzle(HTTPクライアント)
PHPを使っていれば普通に使っているようなもので、特に珍しいものはないですね。
GuzzleはGoogleのAPIライブラリをインストールすると自動的に入ってくるので、存在を気にしなくてもよいかもです。
PHPのバージョンは8.0.17で試しています。
PHP 8.0.17 (cli) (built: Mar 15 2022 09:57:42) ( ZTS Visual C++ 2019 x64 )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.0.17, Copyright (c) Zend Technologies
インストール先はここにしますが、適当にかえてよいです。
C:\tmp\indexing-api-sample
準備
Composer の確認
Composerが使えるか確認しておきます。インストール方法は省略します。使える状態にしておいてください。
バージョン番号が出ればOKです。
$ composer -V
Composer version 2.4.3 2022-10-14 16:56:41
ソースコードを持ってくる
git が使えれば、gitコマンドで持ってきます
$ cd \
$ mkdir tmp
$ cd C:\tmp
$ git clone https://github.com/kanaxx/indexing-api-sample.git
gitが使えなければ、zipファイルでダウンロードして C:\tmp\indexing-api-sample
になるように展開します。
ライブラリをインストール
$ cd C:\tmp\indexing-api-sample
$ composer update
./composer.json has been created
- Locking google/apiclient (v2.12.6)
- Locking google/apiclient-services (v0.271.0)
- Locking google/auth (v1.23.0)
- Locking guzzlehttp/guzzle (7.5.0)
- Locking guzzlehttp/promises (1.5.2)
(省略)
GoogleのクライアントライブラリとGuzzleのライブラリがインストールされます。
カレントディレクトリにvendor
フォルダができています。
認証ファイルを置く
インストールしたフォルダにjson
フォルダを作り、その中に自分で作ったAPIの認証ファイルを置きます。ファイル名はそのままでもいいですし、わかりやすいものに変えても大丈夫です。
PHPファイルを編集
サンプルのプログラムは一部、環境ごとに変わる部分があるので編集します。
simple_execute.php
ファイルを開き、2か所編集します。
- 5行目:GoogleのAPIの認証ファイル(JSON)のファイル名と一致するように書き換えます
- 8行目:APIに投げ込むURLを自分用に書き換えます。配列形式で複数並べられます。
これだけです。
<?php
require_once './vendor/autoload.php';
$credentialFile = './json/your_credential.json';
$urlList = ['https://example.com/','https://example.com/1','https://example.com/2'];
$options = ['http_errors' => false, 'debug' => false, 'verify'=>false, ];
$guzzle = new GuzzleHttp\Client($options);
$client = new Google_Client();
$client->addScope(Google_Service_Indexing::INDEXING);
$client->setHttpClient($guzzle);
$client->setAuthConfig($credentialFile);
$client->authorize();
$service = new Google_Service_Indexing($client);
foreach($urlList as $n=>$url){
$param = new Google_Service_Indexing_UrlNotification();
$param->setType('URL_UPDATED');
$param->setUrl($url);
try{
$response = $service->urlNotifications->publish($param);
var_dump($response->getUrlNotificationMetadata()->getLatestUpdate());
var_dump($response->getUrlNotificationMetadata()->getLatestUpdate()->getUrl());
var_dump($response->getUrlNotificationMetadata()->getLatestUpdate()->getNotifyTime());
var_dump($response->getUrlNotificationMetadata()->getLatestUpdate()->getType());
}catch(Exception $e){
echo $e->getCode() . PHP_EOL;
echo $e->getMessage() . PHP_EOL;
var_dump(json_decode($e->getMessage(), true)['error']['message']);
var_dump(json_decode($e->getMessage(), true)['error']['status']);
break;
}
}
実行
準備ができたので実行します。以下のコマンドを実行すると動きます。
$ cd C:\tmp\indexing-api-sample
$ php simple_execution.php
たらたらとログが出てきて終了します。
実際に自分のAPIが実行できたのかは、GoogleのAPI Consoleの画面で確認できます。「現在の使用量」が増えていればOKです。(少し遅れてきます)
https://console.cloud.google.com/apis/api/indexing.googleapis.com/quotas
上手くいかないとき
よくあるエラーは、認証ファイルの置き場所とプログラムで指定している場所が間違えているときです。置いた場所と読む場所があっているか確認しましょう。
APIの呼び出しができてエラーが起きる場合は、次のページに原因と対策を書いておいたので参考にしてください。
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